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褒めるコツ

人を褒めるというのは…本屋さんに行けばハウツー本が山のようにあると想う。

だけど、本当にそれで上手くいくのだろか?
やり方については…ああ~確かにね。と想うこともあるけれども
やはり、それは「やり方」が先行してしまい
肝心の「心」が無いような気がする。


言葉は口に出して伝えて…初めて人に届くもの
しかし、そこに「心」がこもっていなければ、それはただの空しい文章でしかない。


私が経験して想い感じた「褒める」についていくつか書いていこうと想う。


まず、以前の私は人を褒めるということが本当に出来なかった。笑

どうしてか?

建築の仕事について…同年代では人よりも高い給料を貰い
職人の世界の中でも人一倍仕事を頑張った。
その分人一倍仕事が出来ると自負していた。

「人に頭を下げるくらいなら死ぬ!、あんな使えない職人3人いるなら自分一人で十分だ!」と
傲慢を絵に描いたような人間。
だけど…20歳から27歳まで体がぶっ壊れるまでめいいっぱい仕事を頑張った。


頑張ったこともあり、人に負けるのが嫌だった。
プライドが半端でなく高かったなぁ…
だから、人に頭を下げるくらいなら死ぬ!なんて平気で言えたのかもしれない。笑

今になってみれば恥ずかしい限りだけれど…そんな時もあった。

プライドが高い自分。
自信は過信になり…何事も自分が一番じゃなきゃ嫌だ!とどんどん天狗になっていった。
まさに井の中の蛙。

誰かが人を褒めれば…相手の揚げ足をとり、とにかく自分が上でなければ気がすまなかった。

人を褒めるなんて、自分には一生縁がないと当時なら想ったかもしれない。


さらに私の叔父にあたる人間に、当時呼び込みをやっていた人間がいた。
彼の言葉が…全く心のこもっていないおべんちゃらばかり
その言葉を聞くたびに胸糞が悪くなって、余計に「褒める」ということに対して険悪な思いを抱いたこともあった。


そんな高慢な自分。

誰しも想像つくよね?

そう…気がつけば、私の周りに「友達」と呼べる人間は誰もいなかった。


27歳のときに利き腕を壊し、体はボロボロ状態。
真っ逆さまにたたき落とされ…仕事、地位、自信、金、あらゆるものを一気に失った。


それでも…ヤケなって自暴自棄な自分と一緒にいてくれた当時の彼女。
あの人のおかげで自分は、本当の人のありがたみと大切さを知ることができた。


全てを失って…当たり前が無くなって、初めて自分の愚かさと無力さを痛感した。

反省の日々。

意ままで見下してきたものよりも…惨めで哀れな自分。
自分がその立場にたって始めて本当に自分が馬鹿なことをしてきたことに気がつく。

悔いた。
とことん悔いた。

泣いた
めいいっぱい泣いた。

でも…それは自分の中だけでのこと。

それは…言葉にださなければ相手には伝わらない。


ここで自分の中の「プライド」との戦いが始まった。

「今更かっこ悪い」そんな想いが…自分を押し止めようとする。

だけど…このままじゃ何も変わりはしない。


友達のところ一人一人のところへ行き、今までの自分の行いを謝罪した。


困惑する友人たち…
まさか私の口からそんな言葉を聞くとは想わなかったのだろう。
だけれど…
本気で心から謝罪しているうちに…勝手にとめどなく涙が溢れ出した。

その「想い」が伝わったのか…すぐにとはいかなかったけれど
徐々に以前のように友人付き合いをしてくれる人が増えてきた。

ここで私はようやく…今まで自分を縛り続けてきた、ちっぽけな「プライド」から
開放されることができた。


プライド…私は人を褒めることによって…人が自分よりも上になってしまう
それは「自分の価値が下がる」と勘違いしていた。
だから、人の粗を探しては足を引っ張り、自分を必要以上に大きく見せようと足掻いていた。


ある時気付く
誰しも…人の出来ないところや粗というのは目につくはず
「目につく」ということは…それだけ「相手を見ている」ということ
もし、相手がどうでも良い人間だったら…眼中にさえ入らないでしょ?

ちょっと視点を変えてみる
相手の粗ではなく…それを相手の「長所」を見る視点に変えてみる。


あとね
人を褒めるのに大切なことは
「自分の物差しで相手を見ないこと」

例えば極端な例でいえば…大人と子供
子供にとっては努力してやっと出来たことだったとしても…大人にしてみれば「出来て当たり前」のこと
それじゃ~子供がどれだけ努力したところで、いつまでたっても頑張れ!とせっつかれるだけで褒められることはない。

これは人間関係でも同じことが言えると想う。
どんなことをやってみても、必ず人間が人間である以上「得手不得手」はあるもの。

一人がすんなり出来たからといって…それを基準にしてしまうと
それよりも至らない人は皆ダメな人のレッテルを張られる存在となってしまう。


だからこそ
本当にその人を褒めたい!と想うならば…
その人を基準にして、その人の純粋な成長だけを見ることが大切。
けして…○○歳なんだから、とか 社会人なんだから「出来て当たり前!」なんて想わないこと。


あとね、呼び込みをやっていた叔父の話をしたけれど…
言葉には「心」がこもっていなければ、それは街中に流れるノイズやテレビのCMのように
ただその場を漂う「音」になってしまう。

それでは決して相手の心に残ることはないし
ましてや相手の心を動かすことなんてできやしない。


人によっては…劣等感の塊のような生き方をしてきたり
褒められなれていない人も世の中にはたくさんいる。
褒められても…それを素直に受け止められない人も本当に多い。

そういう生き方をしてきた人の心を動かすのは本当に至難の業。

だけどね…良いんだよ。
一回で受け取ってもらえなくたって。

「せっかく褒めてやってるのに…なんだよ?」と想う必要はない。

本当に自分が…心から「この人のここは素晴らしい!!」と想えばいい。
そうすれば、相手が謙遜なのか否定なのかわからないけれど…
すぐに受け入れてくれなくても、
「自分はあなたの○○が素晴らしいと想っている!」と胸をはって自分に自信をもって「言い切る」ことができる。


一回ではなかなか受け入れてもらえなくても…
これが二回、三回とやっているうちに、少しずつでも相手の心には何かが残っていくはずだから。


褒めるということは…相手を「認める、尊重する」ということ。

ある意味、自分を解ってくれているということでもある。


人は誰しも…どこかしらに孤独感をもっているもの。
誰かに認めてもらいたい、受け入れて欲しいと…心の片隅にその想いはあるものだよ。


ある意味「人は鏡」

自分が心を開き、相手を受け入れることで…また自分も人に受け入れてもらうことができるようになる。


人を蔑み、侮辱し、傷つける生き方を続けていくなら…それもまた自分に巡り巡って返ってくるもの。


あなたの生き方はどうかな?


まずは「自分から」だよ?


人を認め、受け入れていく。

これが自然に出来るようになっていけば…
きっとあなたの周りには、あなたを必要としてくれて応援してくれる人の笑顔が増えて
幸せ多き人生になっていくと想います。

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